ダブリン

昨日の感想なんかを少し…昨日は初日に比べて観客が静かでした。やっぱり初日や千秋楽に観にくるかたって想い入れ(それは個々違うと思いますが)が強いのかなと。
個人的にいえば初日があってこその、昨日で、細かくいろいろなところを見れたし…って感じでしょうか。
帰って初演のDVDも観たので、そちらとの感想なんかも…。
私は今回の方が好きかも。もちろん大倉さんは凄かったんだけど、私にはどうしても水野真紀が強すぎるんだよね…かわいそうじゃないんだもん。バランスの問題ですね。大倉さんが、カビ人間の哀しさっていうか寂しさっていうか心の闇を見え隠れさせる事でぐっと引き込まれます。それに対して仁さんのカビ人間は、一見、バカなの?と思うくらいあっけらかんとしているけど、心のまっすぐさと、心の闇を見せない強さとか、そういうを観るほうが考えてしまう。大倉版カビ人間人間くささと仁さんの道化師のようなカビ人間と…誤解を受けやすいのは仁さんのカビ人間だと思う。
特に最後のシーンなんかでは、コイツだからいいや的な気持ちや、集団での安心感や、優越感。そういったものの方向がちょっと歪んでしまったのだろう。
それに負けないカビ人間とおさえの強さ。
自分のしてしまった事を悔いる市民。
これはファンタジーじゃないよね…奇妙な程に現実的だ。


さとると真奈美の関係も初演と再演で変化してましたね。長塚さん&遠藤久美子さんだと心配性だけど、いざとなったら頼りになるさとると活発な真奈美。土屋さんが主導権で姜(漢字違う?)さんが付いていく。
森のクイズで大活躍のさとるが、長塚さんは頼りになるなぁ…となるところが、姜さんだとただのラッキー!みたいな、ね。ある意味今回の方が今の世の中を表現してるなぁとも思いますね。女の子は強いよ!土屋さんのは最後まで強すぎる気はするけど。


今回の感想じゃなくなってしまいましたね…でも想い出したらまた書いちゃうかも。いまだにこころの大半を占めてます。後から後からこういう意味や受け取りかたもあるのね、なんて浸ってます。そういう後味の舞台をもっと観たいなぁ。