読了

天国はまだ遠く (新潮文庫)

天国はまだ遠く (新潮文庫)

色に例えるなら、水色。わざとゆっくりと歩いてみたくなるようなストーリーでした。
帯には「不器用にしか生きられないあなたに贈る爽快な旅立ちの物語。」とか書いてあったのですが、あんまり良いコピーではないようです。別に不器用なわけじゃないもの。真剣に生きていれば、誰にでも起こりうるようなことなのです。ただそれとどう向き合うか、その違いだな。思い詰めるひともいれば、気にしないひともいるし、どこかで折り合いをつけているひともいるし。

映画化が決定しているようで、この空気感をうまく表現できると、とても素敵な作品になるのではないかと思います。「幸福な食卓」も来春公開になるようですね。