私が観たかったのは、このくるりだったんだ

くるり 対バンツアー 2008 デラぜっぴん 〜混浴四重奏〜
2008/5/21(水)
場所 Zepp Tokyo
出演者 9mm Parabellum Bullet(opening act:MASS OF THE FERMENTING DREGS

OPEN 18:00 / START 18:30
1F立見、2F指定・立見 ¥4,500(税込・ドリンク代無し)

opening actのMASS OF THE FERMENTING DREGSはVo.が女の子。3曲目(と4曲目)が良かった。けど、他の曲はちょっと好みじゃなかった。ノイズ系っていうの?そういうのはやっぱり自分の好みではなくて、リズム感がないせいかもしれませんが、戸惑います(笑  
そういう意味では対バンの9mmもそうなのかもしれませんが、こちらはライブがかっこよかった。音源の方が音は聴きやすいけど、音源よりライブがかっこいいバンドかも。*1

そしてくるり。今日は本当に楽しくて、くるりのライブでこんな気持ちになるのはいつ以来だろう。やっぱり、クリストファーが脱退してから、私の中では消化不良だったのね。心のどこかでもやもやしていて。もちろん、素晴らしいライブ*2もあったけど、「楽しい」とは違っていて。そこには「距離」があって、聴かされている感じがしていた。詩が入ってこなくて、音だけに反応している感じというか。

ここから曲名に触れてるので、デラぜっぴんはラストですが、夏のツアー*3まで知りたくない、という方はご注意を。
たしか、こんな感じのセットリストだったかと。

ブレーメン
ワンダーフォーゲル
ジュビリー
さよならリグレット (新曲)
京都の大学生(仮) (新曲)
かもめはかもめ    (新曲)
スラヴ
ばらの花
アナーキー・イン・ザ・ムジー
ロックンロール
東京

En. 虹

1曲目のブレーメンで、この前の編成からすると「ちょっと物足りなさ」を感じてしまいそうになったのですが、目の前の音を楽しむことにしました。くるりを観る時にはどうしても、こういう悪いクセが出てしまうのですね。その私的な感情に左右されてしまうのです。
そのおかげか、脳内でオケが鳴り響くという奇跡さえ起こしてくれました。

ジュビリーはもう本当に何度聴いても、響いてくるんですよね。本当に素晴らしい曲です。今日の涙1回目。

新曲を続けて。さよならリグレットはなんとなくsuperstarとかを連想させるさわやかな曲。
京都の大学生(仮)では左手に歌詞が書かれている(と思われる)紙を持ち、ハンドマイクで熱唱する岸田くん。昭和の歌謡曲ムードです。酔っ払いのおじさん(サラリーマン)がカラオケしてる姿ぽくて吹き出してしまいました(笑
アナーキーはこんなにかっこいい曲だったかしら?というくらいアガりました。途中でメガネを落として、ギターを弾けない岸田くん(笑 そうそう「今日はコンタクトを忘れたからメガネ」とのこと。
ロックンロールはZEPPで聴くとすごくはまるなぁ・・・と毎回思うのね。思わず、天井を見上げるのね。この曲はシンプルな編成がいいね。

で、今日の涙2回目の街。「今日、街をやってくれたら良いのに。今日やったら、絶対良い(演奏)のに。」と思っていたので、もうそれだけで胸がいっぱいです。心が奮えました。
ぞくっとくる「街」が聴けたのが、しあわせだと思います。久しぶりに味わう感覚です。

メンバー紹介ではなぜか「スーパーカーの中村弘ニです」と名乗る岸田くん。9mm繋がりで淳治くんなら分かるけど、ナカコーて!先日はアジ/カンとか言ってたらしいですね(笑 

今日の編成だと後半のシンプルな曲もすごく良いのね。ロックンロールでした。あの鍵盤がすごいよ!堀江さんとは違うアプローチだよね。そして、Dr.もすごいよ!やっぱりDr.がちょっと土臭い*4っていうか、ほんの少しクセがある方がくるりには合ってる気がするな。佐藤くんのベースが弾けてたよ。コーラスも復活!美声!なんとなく楽しそうに見えたな。

本当に私が観たかったのはこういうくるりだな、って思いました。これからもっとガッチリとした音を聴かせて欲しいなぁ、という期待の方が大きいのかもしれません。

*1:ごめんね、こっそりバクホン(わざと)みたいだ、なんて思って。

*2:06年のRIJFとか去年の中野とか。

*3:夏の対バンツアーはおそろしい事になってますね。チケット取れるのかな・・・東京はエル/レ(1日目)とカエ/ラちゃん(2日目)ですってよ。どうせだったら髭ちゃんとやってくれればいいのにね、とか思ってましたけど(笑

*4:悪い意味じゃなくてね