ラストダンスはあなたに

ワンマンリサイタル2009「ラストダンスはあなたに」

2009.09.23(水) SHIBUYA-AX
OPEN 16:30 / START 17:30 
前売\3,600(D別)(1Fスタンディング/2F指定)


会場に入って2階を見上げると、中山さんの姿が。もうそれだけで泣きそう。しかもBGMがスパルタって・・・反則技じゃ・・・?
バイオレンスサマーからスタート。その後も初期の曲が続く。もうこの時点で泣いてますからね・・・
しかも、今セコンドファンファーレ開いたら帯の「このCDを三十、四十年後にどっかの冴えない若者が聴いてくれたら最高だ。本当に。」ってことばが飛び込んできて、また泣きそうになった。やっぱりずっと続けて欲しかったよ。スパルタにはそれが出来ると思っていた。というよりも思いたかった。中山さんが抜けてからの違和感をやっと、やっと埋めることが出来ていたのに。随分と時間がかかったけれど、スパルタが進む道なら受け入れようと思っていたんだ。でも「解散」という道を理解することにも時間がかかりそうです。

Ghost Townでは炎に包まれる。野音で使ってたのと同じ炎かな?スクリーンのせいでもっとリアルだったけども。
FLyが聴けて良かった。やっぱりスパルタの中では区切りの曲だよね。*1スパルタのワンマンを初めて観たのはFLyのレコ発だったんだよね。*2トーキョウバレリーナあたりからリアルタイムでちゃんと聴き始めて、SUN SUN SUNが出て、やっとライブを観れたのがその年のCDJFのはず。それまでは少し遅れながら音源のみ。それまではすごい怖いイメージあったんだよね(笑
おっと、話が逸れましたね。でもこの先も思い出とかいろいろ脱線していくと思います・・・(苦笑

象の詩にまた涙腺がゆるんで。だって

とても大切な気持ちを忘れてしまう その前に
旅に出かけなくちゃ
錆びついたオリをぶち抜いて 仲間にお別れを告げた
”ごめんね みんな げんきで”

だよ。もうさ・・・ねぇ。
パーティーも聴けて、エレベーターエレベータも聴けて。
そこから怒涛の修羅ゾーンに。死ぬかと思いました。流れに流れて辿り着いた先で同じく流されてきたお友達にバッタリっていうね。
アンコールではきっと聴けないかなと思っていた森のメロディ。
そしてAPOLLOでまた泣いて。終わっても止まらず、Wアンコールを待つあいだに「まだありますよ!」とお友達に言われてまた泣くっていう。

その勢いでなぜかJET JUICEでも号泣して。「最近の曲もこんなにかっこいいのに、なんで?」って想いがまた込み上げてきて。たぶんいちばん泣いてたのがこのあたり。
そしたらギャップが来て「もう本当に最後なんだから、楽しまなくちゃ!」と思えて。だって本当に湿っぽいところが全然ない普段通りのライブだったから。だからいつも通り楽しまなくちゃ、って。
さらにトーキョウバレリーナとCHAOSときたら・・・ねぇ。

3度目のアンコール。「最近怒ったことはなんですか?」「友達がお金を返してくれないことです」「スパルタローカルズの解散じゃないんだ。今のはカットね。」というわけでばかやろう。そう、本当にばかやろうだよ!もう!
正真正銘のラストはウララ。この曲の「生きてる事とかに緊張したってしょうがねーや」って詩にどれだけパワーをもらったかわからない。

スパルタのワンマンはいつも1時間半くらいだと思うのですが、なんと3時間超。2本分のライブだったんだ。あのテンションで長時間は無理なんだろうなぁと初めてワンマンを観たときに思ったのですが、やるときはやるんですよね。もうその想いだけで充分だよ。


スパルタローカルズ 大往生!」



白い幕が落ちた・・・



某所からいただいてきたセットリスト。

M01.バイオレンスサマー
M02.パーフェクトソング
M03.夜の迎撃
M04.春忘却
M05.sugar
M06.レインボープール
M07.ワールド
M08.Ghost Town
M09.FLy
M10.象
M11.IdOL
M12.ロックとハニー
M13.パーティー
M14.エレベーターエレベータ
M15.POGO
M16.赤い砂
M17.NEW HERO
M18.THE CLUB
M19.夢ステーション
M20.UFOバンザイ
M21.GET UP!
M22.黄金WAVE
M23.パレード
M24.ピース
M25.水のようだ

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EN1.森のメロディ
EN2.ハート
EN3.サイレント
EN4.APOLLO

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EN5.JET JUICE
EN6.ギャップ
EN7.トーキョウバレリーナ
EN8.CHAOS
EN9.GRUNGY SISTER

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EN10.ばかやろう
EN11.ウララ


ここから想い入れたっぷりの気持ち悪いことを書いてます。


本当にスパルタの代わりなんていないんだよ。スパルタはスパルタだった。スパルタローカルズ以外の何物でもなかった。こういう存在がなくなっちゃうって本当に悔しい。
決断が早すぎたんじゃないの?
コウセイさんがインタビューで「自分、かっこいいって思えなくなった。」*3って言ってたのがちょうど私の違和感とぶつかっていて。でもそれでもすきでいたのは、そういうのも含めてリアルな人間ってものでしょう?「思い込み」と「絶対的な自信」は似ているようで違うから。「絶対的な自信」を持てなくなって、騙しながらやるならやらないほうを選ぶのは分かるんだよ。その自信を取り戻す為に頑張っていたんだろうなというのも分かる。
その時期に必死になっていたんだなぁというのは今思い返すとあれも、あれもそうだったんだろうなと思うんだよ。でもその時は見えてこないことも多くて。
でも、前に進もうとしているのが分かっていたからそこから離れることが出来なかったんだよ。*4
私にとってはそういう存在だから。
だから今は中山さんが脱退して解散じゃなくて良かったと思える。中山さんのときも、エンジンくん*5と回ったツアーも、梶山さんがメンバーになった今も、それぞれを大切に思える。

水戸に来てくれたのもうれしかったし。1回目はがらんとしたフロアを観てどう思ったんだろう。それでもまた来たい!って言ってくれてうれしかった。約束どおり来てくれた2回目も「続けてくれてありがとう」って思えた。
なぜかスパルタのライブで思い出すのはリキッドと水戸なんだ。COASTもすごかったけどね。私はワンマンしか行かないようなリスナーだったけど、スパルタのライブはすごいよ!って自信をもって言えるよ。
スパルタのライブのあとはしばらくスパルタから抜け出せなかった。こんなにライブのかっこいいバンドがいるんだよ、って知って欲しかった。

だから、続けて欲しかったんだよ。

でも、ずっと走り続けてたら息も切れるよね。一緒にとても長い夢をみていたんだ。
スパルタって、どこか夢のような感覚なんだよね。現実の厳しさも知っている。でも物語のようなんだ。とくに初期の頃の曲はそういう印象が強い。

夢から覚めて  さて、どうする?

だからこれからも音楽を続けてください。これから先も見せてください。

*1:もちろんその前にトーキョウバレリーナがあるわけだけど。

*2:そのあとの夢ステーションのレコ発@LOFTの記憶がなくて本当に観たのか?と思って昔のブログをみたらちゃんと観てた。阿部兄弟しか見えなかったって書いてあったよ。や〜、ブログって便利だね。

*3:手元にないのでニュアンス違うかも。

*4:だから、この時期にすきになったというのも、そこに惹かれたんだと思うよ。>私信

*5:私は笑顔で演奏する小川さんがすきだったよ。