読了

恋文の技術

恋文の技術

夜は短し〜が入り込むまでに少し時間がかかったのですが、こちらはすんなりと。面白かったです。森見さん自身も登場したり、夜は短しへの繋がりもあり。
ひとによって自分の見せる部分を使い分けるというのを人間は無意識に行っていて、もちろん、意識的に使い分ける場合もあるよね。そういった面でも手紙というのは顕著に出るのかもしれないね。




ヘヴン

ヘヴン

こちらは夏休みというか、そういう感覚のする物語。遠い昔の夏休みを思い出すというか。昔の記憶を思い出す感じ。うまく言えないけど。
それぞれの意識の交わるところを普通(善悪でも、道徳でもいいけど)とするなら、交わるところなんてあるのか?と思わせるような。最後まで救いが無いように思えても、最後にひかりを感じさせるので、それが夏休みぽい。過ぎた「あのとき」は大雑把に捉えると「夏休み」になってしまう。学校が全てだったあの頃。
読みながらなんだか泣けてきて、特にそういう経験はないけれど、なくても「孤独」は誰でも感じるものだろうし、良くも悪くも「ひととは違う」感覚や「仲間」意識も誰にでもあるものだよね。