ハチクロ

ハチミツとクローバー 9 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 9 (クイーンズコミックス)

胸がチリチリと締め付けられる。涙がこぼれる。涙が出るうちは、口に出せるうちは、まだ大丈夫なのかもしれない・・・
はぐちゃんも、アユも、竹本くんも、森田さんも、真山も、花本先生も、馨も、みんなみんな懸命に生きているのに、上手くいかなかったり、壁にぶち当たってしまったりもする。
終末(新しい始まりでもあるのだけれど)に向けて進んでいく感覚に押しつぶされそう。
誰かを想って言えないことも、誰かに言って欲しいことばも、そのタイミングがちょっと狂うだけで、歯車がかみ合わなくなってしまう。
野宮さんが、アユに「君は残りなさい」と言った。花本先生のようにそっと包んでくれるひとがいて、森田さんのように今の自分を必要としてくれるひとがいて。立ち止まった時にそういうことばや想いをくれるひとというのはどのくらいいるんだろうか・・・。

そう、コレを読んでたら、自分には何もないんじゃないかという焦燥感に駆られてしまうのです。
頑張って生きていなかったら、そんな関係が築けるわけないのよ。