読了

TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)

TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)

吉本さんの作品は何作か読んでいるのですが、これはその中でも一番ざらりと残るものがありました。初期の作品ということもあるのかもしれません。

ストーリー云々というよりも、忍ばせてあることばの意味がずしんと響いてきました。これからの生活でいつでも取り出せるようにしたいことがたくさん詰まっていました。
風景の描写の中に混ぜられた感覚にも心を奪われてしまいました。あまりにも静かで穏やかに映された景色の邪魔をしないようBGMを何度も変えてみたり。

まっすぐに、曲がることなく物事をみることは簡単なことではなく、そういう風に生活していけたら・・・と思うのです。