南洋航路

song book vol.2

song book vol.2

ライブで聴いたことのある曲が全然違う音で鳴らされていて、そういうところも含めて音源とは違うライブの魅力を改めて感じます。
今、3巡目を終えての感想は、聴き進めていくと次第に細くすうっと伸びていく感覚。

今回も石川寛さんが写真などのアートワークをしていらっしゃるのですが、ジャケットが特に素敵です。ギターとおおはたさんの間には何が詰め込まれているのでしょうか。よく見ると虹が掛かっているんですよ。


「トライシクル」
希望に溢れていて、包み込む広さと未来をみせてくれるひかりと。
歌詞カードの下に広がる空がとても自然にはまっていて、曲のイメージと重なります。


「実りの季節」
この曲、すき。Ramblingに登場する女の子とおんなじイメージ。おおはたさんが描くこういう女の子の曲に惹かれます。

さらにこの曲に参加しているメンバー(学くんに漣さんに中篠さん)がスゴイの。漣さんのペダルスチールが素敵です。いつか学くんのドラムでライブを観てみたいなぁ。


「南洋航路」
ライブで聴いているのとは全く違う印象です。とは言っても、この曲は聴くたびに違った顔を見せてくるので、どれが本当の姿なのかは掴めません。そこが魅力です。RoRで聴いたヴァージョンがかなりすきでした。


「トレインピース」
イントロのギターで気持ちが上がります。たしか何かのインタビューで「汽笛」を表現していると読んだような気が。
この曲は即興のセッションなんかも挟んで、ライブでがっつり聴いてみたい。



「真夏の東京」
ライブで聴いたときにはもっとせつない印象で、一人暮らしの部屋の風景が思い出されたのですが、こうして音源で聴いてみると、窓枠を額に見たてて切り取った風景。晴れていてもグレー掛かった東京の空とグレーのビルが浮かびます。白昼夢?
目を細めて、溢れてくるものを堪える。油断していると持っていかれてしまいます。張り詰めているものを緩められてしまう。