SISTERS

パルコ・プロデュース SISTERS
公演日程 2008年7月5日(土)〜8月3日(日)
〈プレヴュー公演=7月5日(土)・6日(日)〉
作・演出 長塚圭史
出演 松たか子 鈴木 杏 田中哲司 
中村まこと 梅沢昌代 吉田鋼太郎

久しぶりにがつっとした舞台を観たなぁ、と。やっぱり長塚さんのこういうテーマのものがすきです。終演後のどしんとした衝撃といったら・・・。
以下ネタバレしてますのでご注意を・・・

想像していたより、鈴木杏ちゃんが良くて、ビックリしました。声量もあるし、はしゃいだり、取り乱す演技とかスゴイ!逆に松さんはもう少しメリハリがあれば良いのになぁ・・・と。や、その曖昧さもリアルなのかもしれませんけど。

とは言っても、馨に感情移入してしまったわけですが。
美鳥をナツキ(ですよね?)とダブらせながらも、救い出そうとする姿はなぜそこまで?と思いながらも胸が痛んだ。*1しかしそこに投影されていたのは、ナツキではなく自分だったのかもしれない。いや、自分も、ナツキも、美鳥も全員が一緒なのだと。
美鳥が救われること願いながら、その奥では自分と同じ道を辿るのを期待していたのではないか・・・。ナツキではなく、自分と同じ道を・・・。
足元に埋め尽くされた彼岸花は幻想的で、だからこそ絶望的だと感じる。
ラストで馨に照らされた光。そこで思わず涙が・・・。


演出が凝っていて。天井から登場したアレは夢に見そうだよ・・・ぞっとする。
あの壁のヒビはなんだろうと思っていたけれど、ラストにああいう演出とはね!
最前列の方は大変ですね(笑  役者さんも毎回大変だと思いますが・・・マチネがある日とかスタッフさんも本当に大変だと思うよ。


そういえば、何気なくみたサイトで長塚さんが近々英国留学って書いてあったのだけど、それは有名な話なの?私が知らなかっただけか・・・。

*1:所々に伏線はあるのだけれど、後半まで確信を持たせないのね。