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卵の緒

卵の緒

どちらの短編もとてもすきです。とくに表題作の「卵の緒」は繰り返し読みたくなります。何かにつまずいたとき、傷ついたとき、迷ったとき。君子の愛情の表現はとても、とてもすきだな、と思う。
静かな深い愛情は、音も立てずに感情を揺らしていきました。意識の及ばないところで涙腺を弾いていったようです。