原点回帰

金字塔

金字塔

出逢いはシングルの「犬と猫」なんですけど、気持ち的には「金字塔」で。
やっぱり金字塔はアートワークが素晴らしいね。ジャケットを見るだけできゅうっと締め付けられる。私はとくにERAまでが好きなのですが、ERAのブックレットの袋トジを開いていったあの緊張感は忘れられません。そこに張り付いた自分の感情を抜きにしてもALL!!!!!!は(というかエイベックスになってからの)ジャケットを見てそういう感情が浮かんでこないんだよな。

また気持ち悪いことを書いてるのでたたみます。

急にね、あなたは言う・・・。
「やっと笑えそうだっていう時に、判んなくなって、泣けない、笑えない・・・」。



中村一義  「永遠なるもの」

何度聴いてもこのフレーズを聴くと涙が出る。中村くんの作品にはそういう曲がたくさんあるけれど、私の中でこの曲は群を抜いていて。


10年かぁ・・・。
とにかくすとんと入ってきて、そこに居座った。ずぶずぶとのめり込んだ。
「太陽」の発売からしばらくして父が無くなった。また「金字塔」をエンドレスで聴くようになった。
大袈裟ではなく「100sになります」と発表があったときには気が狂うかと思った。待つことなんて慣れてる。いくらでも待つから、それだけは・・・と思った。
そんな気持ちが落ち着いたのは「A」を聴いてからだった。それをさらに吹き飛ばしてくれたのは「OZ」だった。


月日の流れに中村くんの音がしみ込んでいて、そこから思い出す風景や感情がある。
きっとこれからは新しい風景が刻まれていくに違いないけれど、過去は予想以上に大きいウエイトを占めているものなんだよな。


そこに縛られるつもりは無いけれど、切り離すことはできない。