腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

やっと観てきました。本当は来週の水曜日にしようと思ったのですが、そんなことを言っていると観逃しそうなのでね。
本谷さんの舞台はまだ観たことがないので、映画を先に観てしまうのは如何なものかと思う気持ちと、ここから舞台を観にいけば…という気持ちと。

何にしても永瀬さんが良かった。何回か浅野忠信に見えたのは私の妄想か、他の映画の予告で観たからか。でも永瀬さんのがはまり役な気がします。
あと佐藤さんがかわいかった。スタイルが素晴らしいの。惚れ惚れします。

山本浩司さんがどうしようもない役で、さすが!というダメさ加減でした(笑

以下ネタバレしてます。
歪んだ家族愛は救いがなくて息が詰まった。家族という拠り所を求めながらも、実は自分のことしか考えてなくて。唯一、純粋に「家族」という理想像を持っていたマチコさんは皆から邪険に扱われる。その純粋さは時にはうっとおしくて、空回り。こんな哀しいことってあるのか。

澄加の狂気にドキリとしながら、実は一番図太いのは妹*1なのかもしれないと思う。たとえそれが間違った頑張りだったとしても、真剣になっている人間に「面白いよ」と言い放つ。しかも家族である姉に…。

そんな姉妹に疲れた兄の取った行動は理解できるものだった。


何も救いがないように思えた姉妹が、結局はふたりでバスにのる。何かが変わるのか、変わらないのか…

*1:名前忘れてしまいました。