図書館

他の図書館から取り寄せてもらって読んだのはこの本です。

14歳 (MouRa)

少し前にドラマでやっているのをちらっと観た気もするのですが、事実を追ったドラマとご本人の心情とはやっぱり違うだろうなぁと思い、手に取った次第です。

本当に読んで良かった。思春期という言葉では片付けることの出来ない焦燥感。自分に嘘をつかない（つけない）故の孤立。それに向き合うかたちはそれぞれだと思うのですが、千原さんは繊細で、鋭い視点を持っていて、真っ直ぐで、真面目でだったんだろうなぁ、と。
原因をとことん突き詰める。答えが見つからないことへの焦りと憤り。うまく折り合うことが出来なかったんだろうなぁ。
もちろんそういうのに気付かずに過ごすひともいるだろうし、気付いても他者と違ってしまうことへの恐怖から気付かないフリをするひともいるだろうし。

14歳というタイトルは千原さんがその年齢だったというだけで、どこかでひょっこりと顔を出すのかもしれません。理由の分からない感情をここまで突き詰めていくには経験だったりが足りないし、他者との関わり方もうまくはない。
でも、そういうのに早くぶつかればぶつかるほど、その後が開けてくるものなのかもしれませんね。真剣に向き合ったひとこそ、ね。

千原さんはむか〜し２度ほど接客をさせて頂いたことがあって、見た目は怖いけど（大阪弁も馴染みがないので怖かった）やさしいひとなんだろうなぁという印象があったのですが、これを読んだらさらにそう思ったり。